満足への果てしない旅
2022/11/22
IT 仕事AWSのIAMユーザーで請求情報を閲覧できるようにする。
練馬のリフォーム 山口建設では、社内システムのバックアップにAWSのS3を利用しています。
いつの間にか、IAMユーザーでは請求情報の確認ができなくなっていたので、IAMユーザーに請求関連情報を付与する方法をまとめました。
公式のチュートリアルは「IAM tutorial: Delegate access to the billing console」を参照して下さい。
rootユーザー?IAMユーザー?
通常の操作はrootユーザー(AWSのアカウントを作成した際のメールアドレスがユーザーID)ではなく、IAMユーザー(rootユーザーが作成するユーザーアカウント)を利用するのが推奨されています。
IAMユーザーによる請求情報へのアクセス切替
rootユーザー(AWSを作成した際のメールアドレス)でログイン後、画面右上の「AWS」をクリックし、「アカウント」をクリックします。
IAMユーザー(rootユーザーが作成したユーザー)でログインしても出来ないので注意が必要です。
「IAM ユーザー/ロールによる請求情報へのアクセス」の右上にある「編集」をクリックして、「IAM アクセスのアクティブ化」をonにして更新を実施します。
請求書の権限を付与したポリシーの作成
同じく、rootユーザーを利用して権限のグループを作成します。
rootユーザーのコンソール画面左上からIAMのダッシュボードへ移動します。
移動後、左メニューの「ポリシー」をクリックし、表示される青い「ポリシーの作成」ボタンをクリックします。
サービスに「Billing Console」を選択します。
「Billing」でも、「Billing Conductor」でもないので注意しましょう。
私は「Billing」を設定していてドはまりしました。
その後、「すべての Billing Console アクション (aws-portal:*)」にチェックを入れ、アクセスレベル読み込み、書き込みがチェックされた状態で「次のステップ:タグ」をクリックします。
タグを追加画面では、何も入力せずに「次のステップ:確認」をクリックします。
ポリシーの確認画面では、名前を「BillingFullAccess」(任意ですがチュートリアルに沿いました)として「ポリシーの作成」をクリックします。
これでポリシーの作成は完了しました。
読み取り権限のみの権限を作成する場合は、アクセスレベルの読み込みのみを有効として下さい。
ユーザーへのポリシー付与は割愛します。
まとめ
- rootユーザーでIAMユーザー「IAM ユーザー/ロールによる請求情報へのアクセス」を有効にする。
- サービス「Billing Console」を使用したポリシーを作成する。
- 該当ユーザーに作成したポリシーを適用する。
以上で、IAMユーザーを利用して請求情報へアクセスができるようになりました。
rootユーザーで、「IAM ユーザー/ロールによる請求情報へのアクセス」を有効とするのを忘れないようにしましょう。
また、繰り返しになりますが、ポリシーで指定したサービスが「Billing Console」となるので注意しましょう。