満足への果てしない旅
2018/01/17
IT 仕事やはり根深いintelの問題。2016年以降製造のPCでOSがWindows10じゃないと少なからず影響があるようですね。
先日「あなたのPCのCPUに問題がある…かもしれない。」でご紹介したintelの脆弱性問題。
脆弱性の不具合に、「Meltdown」と「Spectre」という名称がつきました。
そして各メーカーの対応が徐々に見えてきました。
Intel
Intelは、CPUに影響を及ぼす「Meltdown」および「Spectre」脆弱性向けパッチのバグが、PCやデータセンター機器で問題を引き起こしていることを認めた。
ハードウェアOEM各社によって提供されるIntelのファームウェアが、旧式の「Broadwell」および「Haswell」CPUを搭載するシステム上で、再起動を引き起こしている。
「インテル、「Meltdown/Spectre」に対処するファームウェアのバグを認める」(CNET Japan)
これはエゲツないですね。
「何かわからないけど再起動繰り返すのでなんとかしてください。」とか言われたらどうすれば良いんでしょうか…。
マイクロソフト
MicrosoftでWindowsとデバイスグループ担当エグゼクティブバイスプレイデントを務めるTerry Myerson氏は公式ブログで、特に古いプロセッサを搭載する「Windows 7」「Windows 8」(「Haswell」やそれ以前のCPUが稼働する2015年頃のPC)で、多くのユーザーが性能への影響に気づく可能性があるとしている。
Microsoftは8日、起動時間が長くなるなど、性能に著しく影響する可能性があると想定される状況について述べていた。
「Windows 10」でも、古いハードウェアが稼働している場合、一部のベンチマークで著しい性能低下を示したという。Microsoftは、「一部のユーザーはシステムパフォーマンスの低下に気づくだろう」としている。
だが、「Skylake」「Kaby Lake」やより新しいCPUを搭載する2016年頃のPCでは、性能の劣化はほぼ感じられないだろうとしている。
「MS、CPUの脆弱性対策パッチによる性能への影響示す–古いWindowsでより顕著」(ZDNet Japan)
Windows7やWindows8では性能に著しく影響する可能性があると示唆しています。
Windows10なら、概ね問題ないものの、2015年以前の古すぎるハードウェアだと同じく著しく性能低下が発生するので、Windows10なら何がなんでも大丈夫!という訳でもないんですね。
性能低下への影響
intelは
SYSmark 2014 SEによるベンチマークで、第8世代Coreプラットフォームのスコアの低下率はテストによっては2%、大きい場合は14%、全体では6%を下回った。これはメールを確認したり、ドキュメントの作成や画像にアクセスするといった一般的なホームユーザーやビジネスユーザーの使い方では減速を感じない程度だという。
としつつも、マイクロソフトは
第4世代Core (Haswell)またはそれ以前のCPUを搭載した2015年頃のWindows 8/7 PC:ほとんどのユーザーがパフォーマンスの低下を覚える可能性がある。
としていて、CPUを製造しているメーカー(intel)と、それを利用しているマイクロソフトの温度差が少しだけ垣間見えます。
この不具合も、一般的なWindowsの利用ではなく、サーバー用途でWindows serverなどで性能が低下するのではと言われつつも、Windows7やWindows8では性能悪化の懸念があると指摘されるなど、本当のところはわかりません。
今回のこの問題は、あくまで、セキュリティ上の懸念が有り、その改善を行うと、上記のような不具合が出てしまうかもしれないという内容です。
しかもその改善は、基本的にはWindows Updateなどで自動に行われているのが現状です。
自衛の手段としては、2016年以降のPCでWindows10を利用する、というのが手っ取り早い方法のようです。
山口建設で運用するPCで該当するのも10台程度あるんですが、どうすれば良いんでしょうかね…。
ちなみに、我々がよくPCを購入している某PCメーカーさんは、この問題を全く把握していませんでした。
あまり興味がない人ならまだしも、IT系の会社でそれぐらいの認知度なのかと少しびっくり。