「こどもみらい住宅支援事業」が2022年11月28日をもって申請額が予算額を満了したことから、受付を終了しました。

「こどもみらい住宅支援事業」への申請が漏れてしまった場合は、後継として「こどもエコすまい支援事業」が開始されています。

「こどもエコすまい支援事業」は、現時点（2022年12月26日時点）で事務局が立ち上がっていないため、国交省の紹介ページとなりますがご容赦ください。

（※2023年1月11日追記：こちらで公式ホームページが立ち上がりました。）

両者の連携については、動画をアップロードしているので是非御覧ください。

さて、そんな「こどもみらい住宅支援事業」ですが、11月末までの実施状況が公開されました。

リフォームと新築の割合など、状況を詳細に動画化しようと思ったのですが、あまり一般の方向けの内容ではなさそうなので、ブログの記事として作成してみました。

毎月100億円程度の増加傾向だったのが、9月→10月で161億円、10月→11月に至っては352億円もの増加となっています。

1142億円が年間の予算ということなので、予算の3割程度にも及ぶ申請額がたった一ヶ月で申請されたこととなります。

実際には契約期間が2023年3月末までの期限ではありましたが、4ヶ月も前倒すほど、多くの申請が行われました。

11月の実質滑り込みで新築全体が飛躍的に伸びる可能性もあると思ったのですが、申請金額として新築のZEHとリフォームのみが伸びる形となりました。

ちなみに、申請が打ち切りなった2022年11月までの総額が1075億円という結果になっています。

予算額は1142億円だったので、67億円程度がどこかに飛んでいきました。

申請したものの、交付決定額が1075億円で、次月でさらに増額された発表があるのか、見えないところです。

さて、ここで申請件数を見てみると、様相がガラッと変わります。

新築が60万～100万円、リフォームが5万～60万の補助額となっているのが如実に影響しているのが見て取れます。

件数としては、結果63%にも及ぶ件数がリフォームとして申請されている結果となりました。

申請金額としては17%しか満たなかったリフォームが、件数としては63%にも及ぶ状況となっています。

また、申請額からもわかるように、新築においてはZEHのみが件数が右肩上がりとなっています。

「こどもエコすまい支援事業」の実施状況からもリンクでたどれますが、＜参考＞交付決定状況内訳(令和4年11月末時点)が公開されています。

リフォームにおいて補助金額における比較的高い割合（全体の1%以上）にあたるのが下記の工事内容でした。

こどもエコすまい支援事業においても、同様に高い頻度を誇ると思うので多くの方が該当工事で対象となると思います。

忘れずに申請の依頼を！

• こどもみらい住宅支援事業で頻度が高かった（1%以上）リフォーム工事内容
  • 開口部の断熱改修（内窓設置）：25,551件 / 2.78%
  • 開口部の断熱改修（外窓交換）：17,290件 / 1.34%
  • 開口部の断熱改修（ドア交換）：8,711件 / 1.41%
  • エコ住宅設備の設置（節水型トイレの設置）：33,599件 / 1.02%
  • エコ住宅設備の設置（高断熱浴槽の設置）：54,181件 / 1.81%
  • 子育て対応改修（浴室乾燥機）：36,195件 / 1.01%
  • バリアフリー改修（廊下幅の拡張）：34,953件 / 1.37%

対して、実質、全体額に対する割合が申請が低すぎて0%だったものは下記となります。

• こどもみらい住宅支援事業で頻度が低かった（0%）リフォーム工事内容
  • エコ住宅設備の設置（太陽熱利用システムの設置）：4件
  • 子育て対応改修（宅配ボックス）：226件
  • バリアフリー改修（ホームエレベーターの設置）：12件
  • バリアフリー改修（衝撃緩和畳の設置）：3件

こどもみらい住宅支援事業を利用した、太陽熱利用システムの設置や、衝撃緩和畳の設置については、それぞれ数件しかないレアなお客様でした。

該当する方は、日本有数ということである意味胸を張れると思います。

「こどもみらい住宅支援事業」の振返りとして、申請額、申請件数、リフォームの工事ごとの高いもの/低いものを整理してみました。

後継である「こどもエコすまい支援事業」も対象の期間は開始されていますので、対象となるお客様は、是非ともリフォーム会社さんとお話を！

動画では概要のみをまとめているので、来年にでも「こどもエコすまい支援事業」とはどのような工事内容が対象となるのかの詳細版をまとめたいと思います。