満足への果てしない旅
2020/10/19
IT 仕事Google workspaceで共有ドライブ/Google Drive File Storageを導入し、移行作業を色々と試行錯誤してみました。移行の際はCarotDAVが本当に素晴らしいです!
G Suite Businessを導入しました。
それに伴い、容量無制限のGoogle Drive File Stream(共有ドライブ)を利用することができるようになりましたが、G Suite Businessから、Google workspace Business Standardに変更となることが決まりました。
サービス変更に伴う相違等は「G SuiteからGoogle workspaceへ変更となり容量制限が発生します。クラウドサービスの仕様変更は要注意!」を御覧ください。
早速、共有ドライブの運用を開始するに当たり、社内サーバのファイル移設を開始しました。
合計600Gという、どでかいサイズを共有ドライブにアップロードするのをどのようにするのか、考えるところです。
ブラウザ経由でGoogleドライブへアップロードする
恐らく一番の王道といえるPC上のドライブにマウントされたNASのファイルを、ブラウザ経由で共有ドライブ(Googleドライブ)へアップロードだと思います。
これなら、ファイルを無駄にPC上に保存されないし、スマート!と思ったものの、いかんせん遅い。
ものすごい遅い。
アップロードが始まると、上の図のように、Googleドライブの画面の右下にひょっこりとウィンドウが表示され、進捗が最上位層のフォルダ単位で確認ができます。
この残り時間が曲者で、「残り4分」のまま2時間程度継続されたこともありました。
あわせてどこぞのボトルネックがあるのか、失敗すると、どのフォルダが失敗したかわかるのですが、再度失敗したフォルダを上書きすると、そのフォルダ内のすでにアップロードされたファイルも含めて上書きする必要があるようで非常に時間がかかります。
試しに、600Mbyteのデータを実施した場合は、アップロードが速度として60Mbpsでる環境で、30分程度で完了したので、3Mbps程度でした。
100Gbyteのアップロードで75時間…進捗が中々にわからない点と、途中でコケた場合の復帰が不明瞭で、少し避けたいと思ってしまう方法です。
Google Drive File Stream経由でアップロードする
Google Drive File Streamを利用することで、PC上に仮想のGドライブが割り当てられます。
このGドライブが共有ドライブ全体を仮想的にマウントする形となり、フォルダやファイルがWindows上から確認ができるようになりますが、ファイルの実態はGoogleドライブにあるので、その都度ダウンロード(ストリーミング)されることになり、実際の容量は消費しません。
PC上にマウントされたNASデータを、PCのGドライブの対象フォルダに配置するだけで、あとは、いつか共有ドライブにアップロードしてくれます。
単体のファイルだと、遅くとも30秒程度で他PCのGドライブでも確認ができたので、PCから共有ドライブへのアップロードはそんなに遅くないような気がするも、一抹の不安がよぎります。
というわけで、利用頻度が個人単位である、NAS上の個人毎に設けたフォルダは、そのフォルダ単位で個人ごとのPCからそれぞれアップロード。
Gドライブにファイルは存在してるので、残ってもいいし、本人以外はみる頻度は低いので最悪共有ドライブへの同期が済んでいなくても、ダメージは低いと判断しました。
単純にNASからPCのローカル(Gドライブ)への保存相当となるので、1Gbyte程度のフォルダをGドライブに配置してかかったのは、5分程度でした。
あくまでGドライブまでなので、共有ドライブへ行った時刻は把握できません。
いつかアップロードされてるはず。
サイズがでかすぎるファイルのアップロードをどうするか
1G程度のフォルダであれば、目をつぶってどこぞのPC経由でGoogle Drive File StreamのGドライブを利用して、いつかGoogleドライブにアップロードされるでしょうの精神でもいいかもしれませんが、フォルダ単位で10G、20Gとなってくると、PC側のストレージを圧迫してしまうので躊躇していました。
社内PCをSSDで256Gを基本仕様としてたのが逆に裏目に出た感じもします。
Google Drive File StreamのGドライブ自体は端末に実ファイルを保存しないのに、こういった場合はどうなのかと不思議に思ったので、Googleのサポートに問い合わせたところ、Google Drive File StreamのGドライブにファイルを沢山入れる場合は、Cドライブの空き容量20%まではキャッシュしてそれを超過するとキャッシュが削除されるとのことでした。
サイズ管理に少し曖昧な感じを受けたので、それにかじを切るのも躊躇していました。
やはり直接Googleドライブにアップロードしたい!
PCにGoogleドライブがマウント等できれば、そこにファイルを格納すれば…と思っていたら、あるものですね。
「CarotDAV」を用いれば、WebDAVとして外部ストレージサービスを利用できます。
CarodDAVだと、ファイル・フォルダの残数や、予定終了時間、進捗もわかるので精神衛生上非常に素晴らしい!
逐一動きもわかるし、ちゃんと進んでるな~というのが如実にわかるのが良いです、非常に良いです。
上書き時も、新しければ上書きや、skipなども設定できるので、Googleドライブにアップロードする時とは違い、途中でもしコケてもレジュームで無駄な時間は使わなそうです。
実際に利用してみましたが、1.8Gbyte程度のデータをアップロードするのに1時間程度かかりましたので、4Mbps程度のスピードとなるので、ブラウザ経由でアップロードした場合とほとんど速度は変わらないものと判断しました。
まとめ
- Google workspace(旧称:G Suite)では共有ドライブを使うべき。
- チームでの対応が最適、さすが旧称チームドライブ!
- 共有ドライブでは、Google Drive File Streamを利用すべき。
- アカウント配下のありとあらゆる端末で全て同じファイルを!
- 山口建設では、テレワーク時のモバイルPCで脱VPNができそうです。
- 移行時、Googleドライブへのアップロードはブラウザ経由ではなく、CarotDAVを利用すべき。
- 端末にデータを残さずに、進捗も把握でき、アップロードが可能!
ここまで色々と記載しましたが、山口建設のIT環境の一部をご紹介しました。
ITの力で、働きやすい環境を整え、お客様の満足するリフォームを提供しています。
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