リフォーム通信
2023/09/12
リフォームお役立ち情報2023年版【先進的窓リノベ事業】まだ間に合う!内窓工事で補助金が最大200万?現在の予算状況を踏まえながら、内窓設置でどうすれば補助金が獲得できるのか徹底解説!
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窓工事で国から最大200万円の補助金がもらえる『先進的窓リノベ事業』について、“内窓”設置工事であれば、補助金獲得がまだ間に合うかもしれません!
現時点での予算状況や主要メーカーの納期、内窓の単体工事と内窓工事を含めたリフォームの場合も想定して、スケジュールを踏まえて、どのように申請すれば間に合うのか分かりやすく解説します。
目次
動画 内容説明
今回は、国のリフォーム補助金制度『先進的窓リノベ支援事業』を使って、内窓の設置ができるのか、できないのか、リフォーム補助金を活用し、内窓工事のみをお考えの方、また内窓を含めて他の工事もお考えの方を対象にご説明します。
現在、内窓工事のみをご検討中の方も、場合によっては内窓を含む他の工事も一緒に行った方がメリットがあるかもしれません!
では、まず制度の概要を振り返ってみたいと思います。住宅省エネ2023キャンペーンを国が行っており、3つの事業があります。
それが、こどもエコすまい支援事業・先進的窓リノベ事業・給湯省エネ事業です。
今回お話するのは『先進的窓リノベ事業』で、1,000億円という予算があります。申請が早い方から順番に予算を確保していき、予算がなくなったら事業は終了という流れです。
補助額の目安としてはかかった費用の約1/2。例えば、200万円の工事を行った場合は100万円、400万円の工事であれば最大で200万円もらえるので、窓関係で400万円程度の工事を実施すれば、約200万円も補助金がもらえる内容になっています。
モデルケースでお話をさせてもらうと、戸建て2階建のLDKの窓、4箇所すべてに内窓を付けた場合、約50万円ぐらい費用がかかります。
なので、その半分の約25万程度が補助金額となる計算です。
次にお住まい全ての窓が17箇所ぐらいで、トータル160万円程度かかる場合は、その半額の80万円程度が補助金として皆様のお手元に戻ってくる内容となります。
補助金に関する申請からのスケジュールを振り返ってみると、注意点が一つあります。契約を施行して、交付申請の予約をして、交付申請という流れになりますが、工事自体は少なくとも今年中に終わる必要があります。
窓に関係ない工事でも請負契約書の内容にある工事を着工すれば、交付申請の予約をして予算を確保できます。
また工事が全て完了した段階で、交付申請をして、その段階で初めて予算の確保をすることも可能です。
まず交付申請の予約についてお話します。
どのような状況であっても、交付申請の予約ができるわけではありません。工事を着手した以降に初めて申請の予約ができます。
内窓工事以外でも、内窓と一緒に他の工事を契約していただいて、そのうちの工事の一つ、例えばクロスの補修でもいいですし、手すりの設置でも構いませんので、一部着手することで交付申請の予約が可能になります。
そして、補助金対象の工事が終わり、対象の工事箇所において、納品書や性能証明書など、すべて書類が揃った段階で交付申請が可能になります。
次に商品の納期についてお話します。
2023年3月頃にこの制度は始まりましたが、そのタイミングで多くの発注が発生し、補助金を使った窓工事の案件が非常に増えたので、内窓に関しては納品まで3ヶ月程度かかりました。
現状では少し緩和してきて、発注から1~2ヶ月程度が納期見込みとなります。
窓といえば、YKK APとLIXILというメーカーがありますが、YKK APの納期については、最大で3ヶ月程度の状況から44%ほど回復して、だいたい50日間ぐらいと見ています。
やはり1~2ヶ月ぐらいの納期です。
同じようにLIXILは約3ヶ月程度の状況から52%ほど回復して、43日ぐらいと見ています。こちらもやはり1~2ヶ月程度の納期となります。
納期を踏まえて、工事全体のスケジュールを考えてみると、内窓のみの工事をこれから着手する場合は、まず現調にきてもらって、見積もりを何社かとって、契約をして、発注まで1ヶ月以内に終わるのではないかと思います。
メーカーの納期が大体1~2ヶ月程度と振れ幅がありますが、着工もしくは完工に関して、基本的に内窓工事は1日で終わるので、着工日=完工日となってきますが、今は2023年9月なので、着工するタイミングが2023年11月の下旬ぐらいかなと思います。
合わせて内窓を含めた工事を実施する場合、現調や見積、契約、発注など大体1ヶ月程度の調整が入り、10月ぐらいに何かしら工事がスタートするかと思います。
クロスの補修であったり、棚や手摺をつけたりといった工事であっても着工さえしていれば、この時点で申請の予約が可能になります。
内窓のみの工事の場合、着工の段階で初めて予約が可能になってきますが、その時には既に商品が納品されていて、工事も当日で終わるので交付申請も可能になります。
つまり納期まで時間がかかるので、自ずと着工時期も先になり、予約申請が1~2ヶ月先でないと難しい状況になります。
一方、内窓以外にも他の工事を含めたリフォーム工事であれば、内窓以外の小さな工事であっても、着工の段階で交付申請の予約が可能になってきます。
そこが大きな違いで、何かしら工事さえできれば、予算枠が確保できるということになります。
工事の進捗と合わせて、『先進的窓リノベ事業』の補助予算の進捗についてもご紹介させていただきます。
2023年8月28日時点の値では60%まで達していません。戸建て住宅と、共同住宅で予算が大別されているので、予算枠が違うところがありますが、大体同じ数値を辿っています。
今の数値のままで予算が消化され続けていくと、大体2023年12月ぐらいに予算が満了になるのではないかと見込んでいます。
ただやはり後半になるにつれて、駆け込み需要も増えてくるので、12月よりも前倒しになる可能性もあります。実は去年も同じような補助金制度が国で実施されていましたが、後半になるに連れて駆け込み需要が凄すぎて、もらえるはずだった補助金がもらえなかったという方が多くいました。
今回もそういうパターンが十分にあり得るかなと思っています。では、予算状況を踏まえて、内窓工事のみを実施する場合は、予算の満了時期が恐らく2023年12月上旬ぐらいの見込みになります。
着工時に申請できたとして、駆け込み需要がたくさん出ると思うので、予算満了時期が11月中旬以降になると間に合わない可能性も発生してきます。
ですので、内窓工事のみを計画されている場合は、できるだけ急ぎ、コントロールは難しいですが、できるだけ速やかに納品して、着工することが大事です。場合によっては、補助金がもらえないかもしれないという前提で進めるぐらいの心持ちが必要かなと思っています。
また、内窓を含めて他のリフォーム工事も実施する場合、予算満了時期が2023年12月の上旬もしくは11月の下旬に早まったとしても、何かしらの工事をスタートした時点で、申請の予約が実施できれば、予算枠が確保できます。
そして、予算確保から3ヶ月は確保されたままになるので、その間に工事を完了させれば問題ありません。
注意点としては、12月末(予約してから3ヶ月後)までに完工することです。
これから内窓をつけたいと検討中の方で、『先進的窓リノベ事業』というリフォーム補助金制度を使って、最大200万円の補助金をもらいたい場合は、内窓だけの工事ではなくて、内窓を含む他の工事も一緒に行い、簡単な工事を先に行うことで予約申請を行い、予算を確保することが重要です。
駆け込み需要もあるかと思いますので、内窓単体ではなく、内窓を含む工事で予算枠を確保をして、3ヶ月以内に工事を終わらせれば、補助金を獲得しながら内窓リフォームの実施が可能となります。
ただ工事の規模が大きくなればなるほど、工事が終わるかという問題も出てくるので、リフォーム業者や工務店と相談しながら進めると良いかと思います。
窓に関する大きい工事でカバー工法などの外窓交換もありますが、そういった窓の工事の場合は納期はそこまで遅くなっていません。なので恐らくは間に合うかと思いますが、まずは予算枠を確保して、申請の予約をしてから、3ヶ月以内に工事を終わらせることが重要になってきます。
今回は、『先進的窓リノベ事業』のリフォーム補助金を使用した内窓工事が間に合うのかご紹介をさせていただきました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!