リフォーム通信
2021/12/25
リフォーム商品紹介 リフォームお役立ち情報【TOTO】キッチンのシンク・排水口周りはどうなっているのか?お手入れで気になる箇所を徹底検証!カタログでは分かりづらい実機を用いて機種ごとを比較してみましょう。
動画
キッチンを色々と調べると、形やデザイン、便利な機能など、様々な情報が溢れていると思います。 しかし、何気に情報がないのが、シンクの排水口周りがどうなっているのか、というと実機を見ないと確認できない事が多いのも事実です。 排水口周りの、臭気止めである嫌な匂いがあがってこないようにするトラップの構造とともに、どのような構成になっているかをしっかりとご説明します。 キッチンをご検討されている方は必見です。
目次
▼排水口の種類
▼ボトルトラップについて
▼ザ・クラッソのカウンター材について
- 8:28 ザ・クラッソのカウンター材について
- 9:02 クリスタルペールグリーン
- 9:17 クリスタルスノー
- 9:38 クリスタルグレー
- 10:01 木もれ日
- 10:44 花吹き・クリスタルスノー・クリスタルグレー・クリスタルベージュ
- 11:00 木もれ日・霞・葉の音
▼シンクの形状について
▼TOTOのこだわり
▼終わりに
動画 内容説明
本日はTOTO東京センターショールームに来ております。
今回の動画では、キッチンの排水口・シンク周りについて魅力をTOTOの大山さんと一緒にお話できればと思います。
まず、排水口の種類をお話しします。
排水口は大きく分けて二つあり、ワントラップとボトルトラップがあります。
TOTOの場合、二つクラスがありましてお手頃価格の「ミッテ」というキッチンと、高級クラスの「ザ・クラッソ」というキッチンがありますが、ミッテのキッチンで比較的に小さいサイズのキッチンを選ぶとワントラップの対応となります。
他の動画でもお話ししていますが、築10年~20年くらい経ってる住宅のキッチンは、恐らくこのワントラップの形状になっているかと思います。
まずプラスチック製のフタ、ステンレス製の網カゴ(フチはプラスチック製)と、お椀型のトラップ(ニオイを止める封水の役目)という三つの構造になっています。そしてこのトラップがお椀の形状なので「ワントラップ」と呼ばれています。
さて、次にボトルトラップをご説明します。
ミッテで大きめなキッチンサイズの場合と、高級ゾーンのザ・クラッソの場合はボトルトラップの採用となります。
では、ザ・クラッソのキッチンで見てみましょう。
排水口のフタの表面はシンクの材質によって異なりますが、裏面はステンレス製となっています。そして網は全体がステンレス製となっています。
こちらの網カゴは正面から見ると分かりにくいですが、上部の方にゴミが集まりやすい形状となっています。
蛇口から流れる水と一緒にゴミが流れ、凹んでいる部分に集まる形です。
また中は封水でニオイが上がってこないような構造になっています。
封水筒はプラスチック製で、二つに分かれるようになっており、表面の目皿は防カビ・抗菌仕様で、排水口の部材としては、フタ・網・封水筒の三つになっています。
封水筒の目皿は中心が窪むように作られており、傾斜がついていることで、排水が流れるように促しています。
2020年9月のモデルチェンジにより、部材の隙間が狭くなっているので、汚水が溜まることなくスムーズに流れていきます。
そして封水筒を外した奥では、ニオイをシャットアウトしており、手の届く範囲で清掃も可能です。
なので、一昔前のワントラップよりもボトルトラップの方がお手入れがしやすく、汚れも付きづらくなっています。
また排水口はシンク表面とフタの間にある絶妙な隙間があります。
他社メーカーでは、シンクの表面とフタがぴったりくっついている場合もありますが、TOTOの場合、ある程度隙間があるので、大きめな野菜の切りくずなども引っかかることなく流れていきます。
さて、次は高級ゾーン「ザ・クラッソ」のシンク周りの特色についてお話します。
カウンター材や、シンク部材はザ・クラッソだから選択できるものもあります。
ザ・クラッソでしか対応できないクリスタルペールグリーン、白濁色のクリスタルスノーはシンク内もクリスタルカウンターの材料で揃えており、一体感がありキレイです。
また、クリスタルグレーはシンク内は人造大理石で出来ています。
クリスタルカウンターの木もれ日は影ではなく、うっすらと木もれ日のデザインが入っており、シンク内はクリスタルスノーになっています。
このように非常に豊富な種類があるので、実物を見ないと決めるのが難しいかと思います。
花柄の花吹き、クリスタルスノー、クリスタルグレー、ペールグリーン、クリスタルベージュなどカウンターに使用できるものやシンク内のみでしか使用できないものもあります。
先程もお話した木もれ日、メタルチックな印象の霞(かすみ)、葉の音など様々なカウンター材があります。
さて、排水口から話は大きくなるんですが、シンクの特徴としてその形状も挙げられます。
先ほどお話もさせてもらった、お求めやすいキッチンのミッテの場合、形状は蛇口があるところだけ台座が付き、機能的にコンパクトにまとめられる形になっています。
網カゴも付けられるので、まな板を置いたり、洗剤を置いたりもできます。
では、ザ・クラッソも見ていきたいと思います。
作業台を延長する部材があったり、洗剤だとかまな板とかも置けるような部材の設置もできます。
特徴は何といっても、一部分だけ湾曲した部分だと思いますが、ザ・クラッソ とのシンクの形状の場合は真四角で直線で構成されているので、お手入れがしやすく、すっきりした印象のデザインになっています。
私の感覚器的にはザ・クラッソの方が若干小さいのかなという印象がありますが、ザ・クラッソの方が容量が大きいです。
※ミッテでも、ステンレスすべり台シンクは58Lとなり、一番大きなサイズとなります。
高性能なザ・クラッソの方がデザイン性が高く、お手入れがしやすくなっています。
最後にTOTOさんのすごい特色についてお話します。
実はシンク・排水口周りの一番の隠れたこだわりになります。
それは排水口が必ず作業台の反対に位置することです。
メーカーによっては、排水口の位置が必ず一定方向というキッチンもあります。
例えば真ん中に作業台があり、左側にシンクがある場合、シンク内の左側奥に排水口があります。
一方、右側にシンクがある場合、シンク内の右側奥に排水口があります。
封水になっているので、排水口のニオイが上がってくることはないですが、作業台から排水口を離すことにより、例えば網カゴに残った生ゴミのニオイなどを気にせずに快適にキッチンで料理ができます。
一見気付かない部分をしっかりと考え、皆さまの使い勝手の良さにつながればと思って商品開発しております。(TOTO大山さん)
これはカタログにも載っていないですし、リフォームは会社さんや建築家さんに話しても知らない方が多いと思います。
あったら嬉しいなっていう細かいポイントを抑えている所がTOTOさんの特徴かなと思います。
TOTOさんの排水口に始まり、シンク周りの話もさせていただきました。
TOTOさんの場合は、一部の小さなサイズでしか対応はないワントラップと、ボトルトラップと言われる2つの排水口の仕組みをお話させていただきました。
ザ・クラッソとミッテという二つのシリーズを紹介し、デザイン性やお手入れの仕方など、いかにTOTOさんが細かいところに気を配って作っているのかをご紹介できたかなと思います。
最後のお話したのが排水口の位置です。作業台から排水口を離すというTOTOさんならではのこだわりが見えました。
では、最後になりますが、大山さんとってキッチンにおける排水口とは何でしょうか。
「どれだけ簡単に清掃できるかがキッチン全体のノンストレス、使いやすさに繋がります。」
一つに面倒臭さを感じてしまうと全体が嫌になってしまいますが、「ノンストレス」にこだわったキッチンは素晴らしいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
キッチンリフォームをお考えの皆さまに少しでもお役に立てば幸いです。