今回は、TOTOのショールームにお伺いして、TOTOにおけるネオレスト（タンクレストイレ）の全タイプについてまとめました。

タンクレストイレの最高峰であるネオレストNXについてもご紹介しています。

また、タンクレストイレ利用時には抑えておきたい停電時の操作方法についてもまとめていますので、リフォームをお考えの方のみならず、ネオレストをご利用の方も是非とも御覧ください。

• 0:00 ご挨拶
• 0:20 タンク式トイレ
• 1:00 タンクレストイレ（ネオレスト）
• 1:15 ネオレストDH
• 1:30 タンクレストイレにおける排水の仕組み
• 2:35 トイレをきれいに保つきれい除菌水
• 2:54 ノズルをキレイにするノズルキレイ
• 3:10 タンクレストイレ（ネオレストAH・RH）
• 3:56 ネオレストAH・RHと、ネオレストDHの違い
• 4:18 ネオレストAH・RHにおけるきれい除菌水の機能
• 4:59 トイレの脱臭機能
• 5:24 トイレの材質である陶器へのこだわり
• 6:37 釉薬による材質の向上（セフィオンテクト）
• 7:07 ものづくりへのこだわり
• 8:08 タンクレストイレの停電時における利用方法（自動）
• 9:43 停電時における内蔵バッテリーの働き
• 10:12 内蔵バッテリーが消耗した後の利用
• 10:37 タンクレストイレの停電時における利用方法（手動）
• 10:56 タンクトイレの停電時における利用方法
• 11:30 タンクレストイレ、タンク式トイレの停電時の利用のまとめ
• 12:00 最高峰のタンクレストイレ（ネオレストNX）
• 12:48 デザイン性の高さ
• 13:54 ネオレストNXのリフォームにおける注意点
• 14:26 ネオレストNXと、ネオレストAH・RHの機能差
• 14:47 まとめ
• 15:26 リフォームのご紹介
• 15:55 山口建設のご紹介

タンクレストイレをご紹介する前に、タンク式トイレをご紹介したいと思います。

タンク部に水がたまり、レバーやボタンによって、タンクの水が流れていきます。

タンク、トイレ、ウォシュレットを組み合わせているので、組み合わせ便器などと呼ぶこともあります。

次にタンクレストイレについてご紹介します。

TOTOのタンクレストイレは全部で4つありますが順にご紹介します。

タンクレストイレであるネオレストシリーズの中では、いくつかの機能を省略することで、一番お求めやすくなっているのが、ネオレストDHとなります。

タンク式トイレは、タンク内に水を溜め込んで、その水の重さで排水を実施しています。

対して、タンクレストイレは、タンクを設けておらず、水を内部で加圧して、その力で排水を実施しています。

便器内も、ふちが非常に浅く滑らかに仕上がっており、水がぐるぐると回ることで洗浄を実施します。

一昔前のトイレのように、水が流れる箇所がたくさん全周ついているわけではないので黒ずみなども発生しづらいです。

TOTOは、きれい除菌水と呼ぶものがあります。

水道水を用いて作成されており、汚れを除菌します。

ネオレストDHの場合は、そのきれい除菌水が、ウォシュレットのノズルのみを対象として除菌しています。

ウォシュレットのノズルというと、非常にお手入れがしづらいところですが、きれい除菌水によってノズルが自動で除菌されます。

ネオレストDHからランクアップすると、ネオレストAH、RHとなります。

AHが便蓋が全体を覆うような流線型のデザインで、RHが卵型のように丸みを帯びたデザインとなっています。

大きな機能差ではないですが、RHにはダブル保温便座機能による便座と便フタ両方に保温機能がありますが、それ以外の機能差はありません。

ネオレストDHに比べて、ネオレストAH・RHは高機能となっています。

大きな違いは、きれい除菌水がノズルのみではけではありません。

ネオレストAH・RHは、ご利用の前に便器内に水を噴霧し、便器に汚れがつきづらくすると共に、利用後にきれい除菌水を噴霧し、より便器をきれいに保ちます。

また、ネオレストAH・RHには脱臭機能まで具備されていて、便器の機能部が少しきになる匂いを吸収し、匂いを軽減します。

ノズルもきれいだし、便器内もきれいだし、匂いまで脱臭するのがネオレストAH・RHとなります。

タンクレスではなく、トイレ自体である材質の陶器についてお話したいと思います。

TOTOのトイレは、トイレ本体はすべて陶器で制作されています。

陶器製の商品を作れるメーカーと、作れないメーカーで大別されています。

陶器の作成ができないメーカーは陶器ではなく有機ガラスを利用してトイレを制作していたりもします。

TOTOさんはもともと、陶器製のお皿などを制作していたのですが、それがこういった衛生陶器の制作も行っています。

陶器を作成するということは、熟練した技や体制が必要となってきます。

陶器は、土を捏ねて造成し、窯で高温で焼き上げています。

焼き上げるのみではなく、焼く前にセフィオンテクトという釉薬を噴霧・塗布して焼き上げることで、材質を飛躍的に向上しています。

表面のミクロな凹凸をセフィオンテクトにより、円滑に仕上げて、汚れ自体が付着しないようになっています。

ショールームでも、セフィオンテクトで焼き上げた陶器片に、鉛筆で書いてみてください、なんていうサンプルキットがあったりします。

TOTOは100年以上ものづくりをしています。

釉薬自体を、目に見えない箇所まで届かせるために、吹き付けた後に機械で回して、奥の奥まで届かせたりしています。

そうすることで、水の通り道をできるだけセフィオンテクトで守っています。

時代をかけてものづくりの精神というものが、TOTOのものづくり全般にいえることかなと思います。

タンクレストイレは、電気を利用したモーターで水を加圧して流しているので、停電時についてお話しておきます。

停電時には、内蔵バッテリーを用いて、背部のリングを30秒程度引っ張り続けることで音がなった後に、リングを離すことでサイフォンの原理によって、排水が実施されます。

リングを引いてすぐに水が流れ出し、便器内に徐々に溜まっていくのですが、音がなるまで引っ張り続けてください。

停電時における、ネオレストにそもそも備わっている内臓バッテリーの力での排水は、通電時と異なり、リングを引っ張って30秒程度と、少し排水まで時間がかかるのですが対応が可能です。

ただし、内蔵バッテリーは、概ね1日程度の排水が可能とされているので永続的に利用ができるものではありません。

内蔵バッテリーを1日程度利用し、バッテリーが消耗してしまった場合はどうするのか。

その場合は、市販の電池を入れて利用できるようにもなっています。

内蔵バッテリーや、もしくは電池を利用して、先どのリングを引っ張っての排水が可能です。

内蔵バッテリーも切れた、電池もない場合はどうすればいいのか。

その場合は、バケツ一杯程度の水を勢いよくトイレに流すとサイフォンの原理により、排水が行われます。

一方、タンク式トイレの場合は、停電時どうすればいいのか？

タンク式トイレは通水さえされていれば、停電時であっても、タンクのレバー操作で排水が可能となります。

停電時は、タンク式トイレに置いてはウォシュレットや、リモコンによる排水はできなくなりますが、タンクのレバー操作による排水は問題なく実施が可能です。

タンクレストイレは、1日程度であれば内蔵バッテリーでリングを引っ張ることで排水が可能です。

その後は、市販の電池を入れることでリングを引っ張ることで排水が可能です。

では、内蔵バッテリーも、市販の電池もない場合はというと、バケツ一杯程度の水を勢いよくトイレ内に流すことで排水が可能です。

タンク式トイレの場合は、通水さえされていれば、タンクのレバーを操作するだけで、排水を行うことが可能です。

通水されていない場合でも、タンクレストイレと同様に、バケツ一杯程度の水を勢いよくトイレ内に流すことで排水が可能です。

ネオレストNXは、ネオレストシリーズの最高峰です。

2017年にTOTOが100周年を記念して発売した、タンクレストイレの最高峰のトイレです。

トイレ単品でもメーカー小売価格で60万円もかかるものとなります。

特徴としては、その独創的なデザインがあげられます。

陶器を含む、全体的に丸みを帯びたデザインで、レッド・ドット・アワード2018も受賞しています。

トイレの陶器部と、機械部、フタも含めて一体型に見えるような連続性のデザインとなっています。

一つ一つ職人さんが手作りをすることでこのようなデザインを達成しています。

リフォームにおける注意点として、一般的なトイレに比べるとサイズが大きいので、一般的なトイレ空間には設置できません。

また、非常に重いので作業時には2人であたることとなり、作業費が割高になったり、排水芯と呼ばれるトイレの水が流れていく位置が可変に変更ができない、などの様々な注意点があります。

ただし、このデザイン性の高さとしては、そういった注意点を踏まえても設置する価値はあるのではないでしょうか。

先程お話させていただいた、ネオレストAH・RHとの機能比較としては、まったく同等な機能が具備されています。

ネオスレストNXは、最高級の機能に、最高級のデザインが備わっている日本最高峰のトイレとなります。

TOTOトイレの、主にタンクレストイレをご紹介いたしました。

ネオレストDHと呼ばれる機能を省略したことでお求めやすいタンクレストイレ。

ネオレストAH・RHというお手入れや使い勝手に対して全てが含まれたタンクレストイレ。

そして、日本最高峰のネオレストNXというタンクレストイレ。

また、タンクレストイレ、タンク式トイレでそれぞれ停電時はどのように利用すればいいのか、などご紹介しました。

リフォームをお考えの皆様の少しでもお役に立てば幸いです。