リフォーム通信
2023/01/16
リフォームお役立ち情報【工事の裏側を定点カメラで撮影】マンションのフルスケルトン工事(リフォーム)の解体から仕上げまでの施工中の様子です。
動画
これからマンションのフルスケルトン工事(リフォーム)をお考えの方、必見です!普段見ることのできない施工中の模様をお届けします。
解体から始まり、切り廻し作業、下地作成・床仕上げ、ユニットバスの設置~クロス仕上げ~キッチンの設置と、定点カメラで撮影した動画と共に分かりやすく解説します。
ーーーリフォームの基本情報ーーー
★床面積:約75㎡ ★概算費用:970万円
目次
動画 内容説明
今回はマンションのリフォームをお考えの方、特にフルリノベーション・フルスケルトンと呼ばれる、全体的なマンションの工事をご予定されている方に必見の内容となっております。
マンションリノベーションの解体から組み立てまで、どういった工事が行われるのか、実際の施行現場の写真と共にご紹介いたします。
まず、今回ご紹介するリフォームの基本情報をお伝えします。
施工の床面積は約75平米で、概算費用は約970万円です。
まず最初に、既存にあるものを撤去、取り壊す「解体作業」です。次に私たちが「切り廻し作業」と呼ぶ、水や電気の配管・配線、場合によってはガスの線路や管路を切ったり、曲げたりして、キッチンやお風呂、トイレ、洗面に適切なルートで水やお湯、排水の管路、電気やガスなどを持っていく作業です。
そして3つ目が「下地の作業」。この作業は切り廻し作業と並行で行われることが多く、壁や床の下地作業となります。お住まいの壁や天井、床の仕上げ剤の下には必ず”下地”が存在しますが、その部分を大工さんが作成します。
4つ目が「仕上げ作業」です。主にビニルクロスなどを壁や天井に貼っていきます。場合によっては、水廻りの床をクッションフロアにする場合もこういった仕上げ作業が行われます。
最後にキッチンの設置作業という流れで、ご説明いたします。
では、まず「解体作業」から見ていきましょう!
床壁の撤去、取り壊しで、水廻りのキッチン・お風呂・トイレ・洗面は外して、処分することを解体作業と言っています。
解体作業が始まると、床から剥がし始めます。マンションでは防音用のフローリングが施工されている場合が多く、躯体と呼ばれるコンクリート層、その上に直接フローリングが貼られています。
特徴的なところは、フローリングの裏にふかふかした状態のクッション面がついていることです。
スクレーパーと言われる機械を使用し、クッション層のふわふわのスポンジみたいものを剥がしています。このように床をキレイに解体して、残すべきところは残し、解体するべきところは解体していくのが解体作業です。
床の作業が終わったので、次にキッチンの取り外し作業、そしてキッチンの袖壁の解体作業が始まります。全部は取り外さず、可能な箇所は再利用し、配線関係など重要なものが残る場合はその部分を残したりします。
なのでインターホンなどは残しておいて、他の部分からどんどん解体作業が進めていきます。床面はほとんどキレイになり、スラブと呼ばれるコンクリートの床が完全に見えていきます。最後に清掃して、解体作業は終了となります。
動画で見ると、あっという間に終わりますが、実際には1~4日と、日数を要する場合もあります。解体する箇所と、そのままにする箇所を明確に分けて、的確に解体するのが重要になります。
次は「切り廻し作業」です。
一般的に電気、ガス、水道を切り廻す場合が多いのですが、今回は水道関係、給水と給湯、排水などが、どういった作業で行われているのか動画でご覧いただければと思います。
それぞれのキッチンは、どこに排水箇所を持っていくのかが決まっています。その位置に合わせて、排水や給水、給湯箇所を仕掛けていきます。
次にユニットバス、続けて洗面台の切り廻し作業となり、排水・給湯・給水という3つの管路を切り廻し作業をしているのが見れたかと思います。
今回はありませんが、電気やガスなどを切り廻す作業が実施される場合もあります。水廻りや電気機器などの設計書や図面に合わせて、適切な箇所に水やお湯、排水、電気やガスを引いていくのが切り廻し作業です。
続いて、3つ目が下地の作成、床のフローリングの「仕上げ作業」です。壁や天井の下地作成と、床の仕上げ作業となります。
二重床(置き床)工法の場合、床の下地を作成しますが、今回は防音フローリングのため、床の下地は不要です。コンクリート層であるスラブに直接防音フローリングを施工していきます。
解体作業時に、すべて解体してしまうと、どこまで作るか、どこまで既存のものを使うかが、見づらくなってしまうので、最終的な細かい解体は大工さんの方で調整します。
そして、切り場ができて、そこで材料を切ったりします。
続けてコンクリート層であるスラブの上に防音用のフローリングを施工します。接着剤を貼って、割り付けを見ながら、床材フローリングを順々に貼っていきます。すぐに貼ってしまうと、傷ついたり、汚れてしまうので、養生という薄いシートを貼って仕上げ面を保護します。
リビングやダイニング、キッチンの必要な箇所に接着剤を貼って、フローリングの施工します。
作業が終わったら、速やかに養生をして、汚れや傷がつかないように、最終的にキレイな状態でお客様にお引き渡しできるようにします。
続いてユニットバスの設置作業について見ていきたいと思います。ユニットバスの設置作業は、大工さんの下地作業や、設備屋・水道関係の職人による、電気・ガス・水道などの切り廻し作業に並行して行われます。
実際にユニットバスを設置するときは、周りの壁のスペースは括られている状態がほとんどです。このスペースにユニットバスと言われる四角い箱を作っていきます。
まずは床パンと呼ばれる床関係の部材を置いたり、給水・排水管、特に排水関係の接続を行い、下から徐々に作っていきます。
排水関係ができてくると、次に浴槽の受けといったものを設置していきます。まず洗い場の床を設置し、傷がつかないように適切に養生を行い、接続や設置の作業を進めていきます。
給水や給湯、追い炊きなど、管路関係の接続もしながら続けていきます。
作業上、汚れたり、傷つかないように、随所に養生をしながら進めていきます。
床や浴槽の据え付けが終わったら、壁の下地となる鉄製の棒を立てて、パネルを張っていきます。細かいところに接着やコーキング作業を各所進めていきます。
その後にドアやドアの部材を取り付けて、最後に浴槽の横にエプロンを設置し、養生をしたら終了というのが一連のユニットバスの設置作業です。
準備が整っていれば、約1日でこの組み立て作業は完了します。
続いて、クロスの仕上げ作業です。大工さんが作った下地の上をクロスで仕上げていきます。主に天井と壁面へのビニルクロスの仕上げとなっていきます。
出隅と呼ばれる壁の角に、必要に応じて見切材を設置します。
そして灰色のパテというものを塗ります。下地で使う石膏ボードは、板と板との間のジョイント部分にビスを打ち付けているので、そのままにしてしまうと、クロスを張った時にボコボコになったり、凹んだり、出っ張ったりするので、クロスを貼る前には必ずパテ打ちを実施していきます。
パテを打ち終わって、次がクロスの貼り付けです。
最終的な仕上げの面を貼った後に、ボコボコとか、凹凸が見えないように、パテ処理をしっかりするというのが重要です。
パテの前に大工さんが表面が円滑になるようにボードを貼り、クロスの職人さんが仕上げをすることで、壁や床、天井がキレイに見える、職人の連携技となります。
一番最後にご紹介するのが、「キッチンの設置」です。
実際にはキッチンだけではなくて、周辺のキャビネット、食器入れや調理器具を入れるスペース、カウンターの設置も含まれています。
まず、朝一にトラックが来て、2トントラックの1/4くらいの材料を降ろしていきます。今回の現場では、まずキッチン背面の吊り戸キャビネットの設置を先に進めています。
非常に多くの部材が利用されて、基本的にはキッチン箱なので、箱をどんどん積み上げ、重ねていき、繋げていく作業になります。その上に天板を乗せて、シンクを入れて作業が完了となります。
一般的にはキッチンの作業は1日で終わることが多いのですが、この場合はオプション品や、周りの付随する部材も多かったので、2日間かけて作業を実施しています。
キレイに仕上がったら清掃し、キッチンの設置作業が終了となります。
以上で、簡単ではありますが、解体から始まり、切り廻し作業、下地の作業、仕上げ作業、キッチンの設置まで見ていただきました。実際に皆様がリフォーム、特にマンションのスケルトンリフォームを予定されてる場合は、このような作業をこういう順番でするのか分かったかと思います。
リフォーム会社から提示される工程表は余裕を持ったスケジュールとなっています。それを「1~2日で工事を終わらせてください!」もしくは「工程の半分で終わらせてください!」と言われても難しく、様々な不具合も生じてしまうので、十分に余裕を持った工程で工事を実施していただければと思います。
今回は、マンションの全体的なリフォームについてお話をさせていただきました。
弊社では大規模な工事を多く取り扱っておりますので、ホームページ上にもご予算や規模に合わせた施工事例を多数掲載しております。
そちらもぜひご覧いただければと思います。
リフォームをお考えの方に少しでもプラスになれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!